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インジゴカルミン

着色料の青色2号として知られている化合物である。

インジゴカルミンを用いた交通信号反応

(1)   インジゴカルミンの水溶液は青色を呈するが、水酸化ナトリウム水溶液を加えると、緑色になる。
(2)   そこにグルコース水溶液を加え、密栓して静置すると、水溶液の色は赤色を経て、黄色へと変化する。
(3)   その後、水溶液を振り混ぜる(空気中の酸素と反応させる)と、水溶液の色は赤色を経て、緑色へと変化する。
(4)   緑色になった水溶液を静置すると、水溶液の色は再び、赤色を経て、黄色へと変化する。
   水溶液の色がこのように変化することから、この反応は“交通信号反応”とよばれている。
  
交通信号反応の反応機構は、下図のように推測される。
見方を変えると、インジゴカルミンはグルコースを空気酸化してグルコン酸にする触媒としてはたらいている。

インジゴカルミンを用いた空気酸化によるアルデヒドの合成
インジゴカルミンを空気酸化触媒として、アルデヒドからカルボン酸を合成
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